iZotope 『Nectar2 Production Suite』

どうも、マサシです(`・ω・´)
少しの間、暇が出来たので…間隔短く更新していこうと思いますw

さて今回は…
マスタリング用プラグイン『Ozone 5』でお馴染み、iZotopeのボーカル専用チャンネル・ストリップ『Nectar2 Production Suite』をご紹介させて頂きます。

nectar2_suite.jpg

Nectar2 Production Suite

Nectar2 Overview

こちらのプラグイン、スタンダード版『Nactoar2』の機能に加え、独立したピッチ補正プラグイン(グラフィック表示)ブレス・コントロール・プラグインが付属した物です。
要は、この商品を購入すると「チャンネル・ストリップ」「ピッチ・エディター」「ブレス・コントロール」の計3つのプラグインが手に入る訳ですw
この3つのプラグインで、ボーカル処理に必要となるモジュールが全て揃う…はず(笑)

出音に関しては、機能によって様々な変化がありますが…基本的に非常にクリア(デジタルとも言う)な出音です。
後述するサチュレーション・コンプのタイプ次第では、アナログ・テイストの音に作りかえる事も可能。
かなり幅広い範囲をカバー出来る、便利なプラグインです。
それじゃ、逐一説明しないと気が済まない性質なので、パパっと各モジュールの説明&感想に入りますね(笑)


チャンネル・ストリップ(Nectar 2)

↑に載せた画像が、このプラグインの根幹に当たるチャンネル・ストリップです。
画像の「Overview(簡易表示)」に加え、「Advance(詳細表示)」モードも用意されています。

●Advanceモード
Nector2.jpg

・Pitch(オートピッチ補正)
・Gate
・Harmony(ハモリ生成)
・Saturation
・EQ
・Compressor
・De-Esser
・Limiter
・FX(モジュレーション系)
・Delay
・Reverb


と、かなりの数のエフェクトが搭載されています。
全てのエフェクトが直列に処理され、順番・モジュールのON/OFFを自由自在に変更可能。(最上段のピッチ補正のみ固定)
基本的にボーカル用途に特化していますが、もちろん、その他の楽器にも使え…ないこともないですよ!(笑)
それでは、一つずつ簡単に説明させて頂きますw

●Pitch(オートピッチ補正)
いちいち画像を貼っていると、縦に長くなってしまうので(笑)、文章のみの説明ですw
キーを指定するだけの、簡易なピッチ補正です。
Antaresの『AutoTune EFX』みたいな感じですが、こちらは簡易版とは言えど、なかなか細かく設定出来ます。
ピッチ補正の掛かる速度調整 / フォルマント・シフト / キー・チェンジ等が変更可能で、ナチュラルな補正からケロケロボイスまで作れます。
なまじ、グラフィック・タイプのピッチ補正よりも手間が少なく済むため、非常に便利なのですが…肝心のピッチ補正の調整が難しい&掛かりがヌルい感じも…?
まぁ、便利な事には変わりありませんし、僕はよく使用しています(笑)

●Gate
説明するまでもなく、ゲートです(笑)
僕、エキスパンダーは大好きなんですけど…ゲートはあまり好きじゃないんですよね~…w
動作・原理的には兄弟のはずなのですが、ゲート君はちょっとクール(淡白)すぎるかな?みたいな?(笑)
…と、話が脱線しましたが、まぁ…その、なんだ…結構良い感じのゲートです(苦笑)
ネガティブ・レシオにも対応してたり、検知モードがPeakとRMSの2種類あったりと、地味に音作りの一環として使えそうですw

●Harmony(ハモリ生成)
個人的には、この機能が一番良かった!(笑)
元の音源に沿って、キー指定・度数を選択するだけで自動的にハモリを生成してくれる機能です。
Antares『Harmony Engine EVO』と機能が被るので、必要無いかな~…と考えていたのですが、このNectar2のハモリ生成の方が音質的に上です。(あちらは良くも悪くも、飛び道具感が強くって…w)
自動生成されたハモリを単体で聴くと流石に作り物臭さはあるものの(笑)、オケ中では違和感無く聴けるくらいには音質が良いと思いますw
ハモリの音量調整・パンニング・ピッチ&発音タイミングのズレを利用したダブリング…等、とにかく色々とやれてしまうため、いちいちハモリを歌うのが面倒になってきます(笑)

ちなみに、僕のオリジナル曲『風の羅針盤』のハモリは、全部このNectoar2を使って生成していますw
正直、このハモリ生成機能がお目当てでNectar2を購入したと言っても過言ではないかも…?(笑)
Nectar2全体に言える事ですが、GUIがスッキリしていて視認性・操作性も素晴らしく良い!w

●Saturation
基本的にデジタル臭いNectar2ですが、サチュレーション機能を使えばアナログ感も付加出来ます。
とはいえ、他社のそれ系と比較すると、そこまでアナログ臭がしないサッパリ風味です(笑)
"Analog" "Retro" "Tape" "Tube" "Warm" の5種類から選択可能。
サチュレーション量・ドライMIX量・ハイシェルフEQ(カットのみ)が調整出来るので、エグいくらいにサチュレーションを掛けた音とドライMIXを混ぜる事も出来ます。
ボーカルのみならず、様々な楽器にも使えますよ~w

●EQ
イコライザーです。以上。
…で終わらせてはアレなので、ちょっとだけ触れておきます(笑)
まぁ、とにかく無色透明な出音ですw
過激なブースト/カットさえしなければ歪みや違和感の少ないEQですので、まさにボーカル向け。

●Compressor
2基のコンプを搭載。(もちろん、1基だけでの使用も可能)
2基を使用する場合、並列で接続され、アウトプット・セクションでコンプ①とコンプ②をパラレルMIX出来ます。
コンプのキャラクターは ”Digital(綺麗)” ”Vintage(やや粗い)” ”Opto(光学式)” ”Solid State(SSL?)” の4種類から選択可能…ですが、パッと聴き、出音にはあまり差異が感じられないかも?(笑)
確かに、同じ設定でもアタック・リリースに違いがありますが、出音的には似たり寄ったりな印象ですね…w
まぁ、綺麗な潰し方をしてくれるので、やはりボ―カル向けか。
地味に、リアルタイム波形表示が便利(笑)

●De-Esser
DBX 902を見本にしたディエッサ―だそうですw
必要最低限の設定項目が並ぶだけのシンプルな作りですが、裏でよく分からない処理をしているらしく(笑)、歯擦音に反応して減退した音量を自動的に戻してくれている…っぽいですw
なので、パッと聴いた感じでは違和感が無いディエッサ―に仕上がっています。
除去(減退)された歯擦音のみを視聴可能ですので、どの辺が煩いのかを判断しやすいのもGood(`・ω・´)b

●Limiter
リミッターです。以上。
…と思うじゃん?(笑)
このリミッター、かなりクリアで良いですねw
操作もWAVESのLシリーズと同じなので、簡単ですし……ん?やっぱり特に言う事なかった(苦笑)

●FX(モジュレーション系)
ディストーション・モジュレーション(フェイザー/フランジャー/コーラス)・リピート(エコー)を、直列or並列に処理出来ます。(それぞれ単体使用も、もちろん可)
処理の並び次第でかなり遊べそうですねw
僕はあまりこの手のエフェクトを使わないので、効き方云々について言及しにくいのですが(苦笑)…とりあえず、ディストーションは綺麗な歪み方で良いですw
かなり歪ませた信号をドライMIXにこっそり混ぜると、線の細いボーカルに迫力を持たせたり出来ます。
…と、ミキシング教本に書いてあったので、今度から試してみよう(笑)

●Delay
デジタル/テープ/アナログの3種類のディレイが用意されています。
非常にクリアで、重苦しさが無いディレイ音ですね。
広がり調整・ディレイ音にのみに掛かるEQ等も便利な機能も付いており、僕はボーカル用にこのディレイを好んで使ってますw
センド/リターン用にNectar2を挿すのはなんだか贅沢な感じ(笑)

●Reverb
EMT 140プレート・リバーブを完全に再現しました。
…だそうですw
ボーカルとプレート・リバーブの組み合わせは鉄板(うまい!w)なのもあってか、Nectar2のリバーブはこれ1本のみ。ホールやルームといった選択肢はありません(笑)
で、このリバーブ……とにかく、透明感が素晴らしい!(`・ω・´)
前述のディレイと併せて使用するのがオススメ。煌めく様な空間が演出できますよ(笑)
EMT 140プリアンプをモデリングしたサチュレーション機能も付いており、綺麗過ぎるリバーブ音を汚す事も可能。



ピッチ・エディター

nectar2-pitch-editor.jpg

Production Suiteの追加プラグイン、グラフィカル・ピッチ・エディターです。
操作感・視認性も良く、それなりに使い勝手の良いのですが…特に何か目立つ機能がある訳でも無く、至って標準的なプラグインと言った印象…(笑)
Studio OneではMelodyneとの連携が良過ぎる為、あまりこれを使用する機会が無いのが正直なところ…w
このピッチ・エディターではAutoTuneの様なケロケロ感は出しにくいですが、派手なピッチ補正を施した際の「うねり」が気持ち良いですw
…まぁ、それもチャンネル・ストリップの自動ピッチ補正機能で事足りてしまうのですが(苦笑)、こちらではビブラートの調整が出来るので、より細かに調整したい場合に使う感じですね。
なんか、珍しくやや辛辣なレビューですが…決して悪いプラグインではないので、悪しからず…(笑)


ブレス・コントロール

nectar2-breathcontrol.jpg

Production Suiteの追加プラグイン②。
ボーカルトラックから、息継ぎ部分を自動検知して除去してくれるプラグインです。
シンプルな操作で、綺麗に息継ぎ部分のみを除去(軽減)出来るので、かなり役に立ちます(`・ω・´)
かなり自然な除去の仕方でして、波形編集する手間が一気に減りました(笑)
設定次第でノイズ・ゲート的な使い方も可能。

「息継ぎも歌手の感情表現!無暗に切るな!」という意見もありますが、僕は出来るだけ軽減したいタイプですね(笑)
確かに、完全に切ると味気が無くなりますが…基本的に息継ぎはノイジーですし、時には曲のグルーブを邪魔したりするので…出来るだけカットする方向でいますw
とにかく、人によっては必要無いプラグインかもしれませんが…便利なプラグインですよ(笑)



以上、iZotope『Nectar2 Production Suite』のご紹介でした。
あ~…長かった…www

ちょっとドライな言い方ですが、「どうにも無いと困るプラグイン」ではないかもしれません。
しかし、「歌モノにおけるボーカル処理」というのは面倒な事が多いのも事実…。
そういった煩雑さから開放されたい(楽したい)けど、作品の質は下げたくない…という、真面目な面倒臭がり屋さんにはオススメのプラグイン・ツールです(笑)
特に、ハモリやブレス・コントロール等の波形編集が関わってくる部分での手間が軽減される恩恵は大きいですよ~!w
その他のエフェクトも総じて完成度が高い(そもそも音質自体が良い)ので、個人的にはオススメしたいプラグインです!(`>ω・´)b


それでは、最後まで読んで頂き、ありがとうございましたm(__)m
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