Elysia 『Alpha Compressor』

どうも、マサシです(`・ω・´)
今年に入って、もうじき1ヵ月が経つのかぁ…早いような、そうでもないような…w

さて、今回は…Plugin Alliance(以下、PAと省略)の中の1社・Elysia(エリシア)のマスタリング・コンプレッサー『Alpha Compressor』をご紹介をさせて頂きます。

elysia_alpha_compressor_box (1)


Elysiaの設立は、2005年。
10年経っていないから、割と新しい会社ですねw
主にハードウェア機器の開発をしている会社みたいでして、今回ご紹介させて頂くプラグインも、元々はハードで発売されています。(それのモデリング)

今の所、プラグイン化されているのは『Alpha Compressor』『Mpressor』『Museq』、無料の『Niveau Filter』の4つ。
いずれもハード版のモデリングですが、設立者(の片割れ)がSPLのプラグイン開発に携わっていた経緯もあり、その再現度の高さには定評がある…みたいです(笑)

Alpha Compressor

alpha_master.jpg

では、今回の主役『Alpha Compressor(アルファ・コンプレッサー)』の説明&感想に入ります。
まず、パッと見…非常にそそるデザインですねw
近未来的と言うのか…よく分からんけど、何か凄い事をしてくれそうな感じがします(笑)

ちなみに、実機はこんな感じ。
alpha_master(実機)
カッコ良すぎて漏れそうwww
立体感を除けば、ほぼ100%再現って感じですね。
いや~…これは是非とも実機を触ってみたい!が、お値段はなんと150万円前後(苦笑)
ハードウェアの相場が分からないので、高い方なのか安い方なのか謎ですが…高い。(確信)


とりあえず、プラグインの話は戻りますw
マスタリング・コンプレッサーという事で、非常に多機能。
MS処理サイド・チェインパラレル・コンプレッションアナログ感の付加ソフト・クリップ簡易版EQ……と、コンプの諸機能はほとんど付いています。

あと、ミックス用も付属しています。
elysia_alpha_compressor_mix_gui.jpg

モノラル・コンポーネントなので多少機能が削られていますが…ミックス用なので問題無し!w
負荷も少し軽減されており、使い易くなっています。(まぁ、元の方もそんなに重くないんですけど…w)



出音・コンプレッションの傾向

一番気になる所でしょうし、(個人的な)感想を一言で表します(`・ω・´)
端的に言うと、柔らか&滑らか(ソフト&スムース)なサウンド(笑)
最初はその近代的なGUIから、カッチリしたサウンドを期待していまして…正直「あれ?んん?」となりましたw
まぁ、感じ方には個人差が当然ありますが…ソフト・ニー傾向の音であるのは間違いないと思いますw

他社のプラグインを比較に出すと、PSP Audioware「Master Comp」やSlate Digital「FG-COMP」と同系統かと。
ですが、「元音を崩しません!」タイプのコンプとも少し違う。
”元音忠実系”と”コンプ臭さ”が、絶妙にブレンドされた感じと言いますか…何とも形容しがたい、独特な潰し方をします(笑)
デモ音源をご用意しましたので、そちらと併せて効果を対感してみて頂けたら…と思います(笑)

相変わらず曲が書けない…いや、多少まともなのが出来てきたのですが、まだ時間が掛かりそうなので(苦笑)…過去曲を使って実験してみましたw
リミッター聴き比べの時にも使った『The Bay』という曲です。
下の状態の物に、Alpha Compressorを掛けてみました。




プリセット「MS Unlinked」を基に、サイド・チェインEQだけ入れてみました




…効果が分かる様な、分からない様な…(´・ω・`;)
コンプの使い方が下手で申し訳ないです…w
ゲイン・リダクション(GR)量は、Mid・Side共に3~4db。
レシオは1.5:1程度ですが、それなりには潰している…のかな…?w(音に味付けするパラメータ(【Warm】と【Soft Clip】)はOFFにしています)

基本的には元音忠実系に類するコンプだとは思いますが、柔らかでフワリとした心地の良い音。
こういうブログを書いている者にとっての魔法の言葉で言い表しますと、非常に「音楽的」なコンプです(笑)
ジャンルによっては不向きな面もありますが(ロック系・EDM等)、僕の好きなAOR・ニューミュージックと言ったポップス全般、とりわけ生音系には心強い味方になってくれそう!w

あと、これは僕の主観ですが…MS処理対応のコンプでは今の所、最も自然な仕上がりになるコンプ…な気がしますw
Alpha Compressorの様に、1つのプラグイン内でMS処理が可能な物は何個か使ってきましたが、何と言うのか…こう、Side成分を持ち上げた時の、違和感?無理やり感?外科手術臭さ?嘘臭さ?みたいのが少ないと思いました(笑)
まぁ、構造的・理論的には不明ですし、単なるプラシーボかもしれませんが…w
とりあえず、僕はマスタリングでは必ずこのコンプを使用していますw



その他の機能について

↑で機能面についてはほぼ列挙しましたが、ここでは更に詳しく(?)ご紹介をさせて頂きますw
Alpha Compressorは、コンプで出来る機能が大方装備されていますが、中にはちょっと特殊な機能があります。
主にこの部分。

Alpha Comp-TAR

なにやらボタンがあるのが、お分かりでしょうか?w
これが、Alpha Compressorの一風変わった?機能となります。



●Feed Forward (フィード・フォワード)
まずは、スレッショルドの特殊機能「Feed Forward」について。
この機能…正直、僕もよく分かっていません(苦笑)
マニュアルを抜粋すると…

サイドチェイン・シグナルをコンプレッッサの前から取るか(フィードバック)、もしくは後から取るか(フィードフォワード)を切り替えるものです。
技術的に言うと、この機能は主にレシオのカーブに影響を与えます。フィードバック・モードでは1:2.5の穏やかなレシオになっています。
フィードフォワード・モードはより大きな値を設定できます。これにより、リミッター的設定やネガティブ・レシオにもなります。
フィードフォワード・モードではアタック値も大幅に変更されます。つまみに表示された値の約2倍の値となります。


…との事。
お、おぅ。つまりアレでしょ?
……可変レシオ!!(笑)
何か微妙に違う気もしますが(苦笑)、例えるなら可変レシオっぽい何かだと思いますw
マニュアルに記載されている図では、こんな感じに動作するみたいです。
2014y01m25d_001048391.jpg

う~ん…ぅうん??(苦笑)
入力信号の大きさ、設定したレシオ・スレッショルドに依って、GR量が変動する…って事?いや、レシオが変動…?(苦笑)
マジでどういうことだってばよ…。

僕のおつむでは、マニュアルを読んでも良く分からないのですが…ひとまず「フィード・フォワード・モードにすると、フィード・バック・モードの限界を突破して、過激なコンプレッションが出来るよ!」という解釈でおk?(笑)
あまり潰したくないマスタリングはともかく、ミキシングの時には使えそうな機能ですね。
実際に使ってみると、かなりエグイ掛かり方になりますw



●Auto Fast (Attack & Release)
アタック&リリースの自動調整機能です。(オート・アタック/オート・リリース)
オート・リリースはSSLのバスコンプなんかにも付いていますが、オート・アタックってあまりないですよね。

・オート・アタック
突発的なピーク時、自動的にアタック・タイムを早めます。(一部分だけ飛び抜けない様に調整してくれる)
・オート・リリース
リリースが短い時に発生するクリップや、逆に長すぎる時のラウドネス・音圧の低下を防いでくれます。

…とまぁ、便利な機能ですね(笑)
アタック&リリースの設定は難しい時もあるので、こういった機能は非常に役に立ちます。
流石はマスタリング用として開発されたコンプだけあって、このオート・モードは実に滑らか!
かなり良い感じに動作してくれるのですが…常時ONなのも良くないですねw
滑らか過ぎて、かえってヌルヌルしたりします(笑)
まずはOFFで最適な所を探してみて、それでもしっくりこない時にはONにすると幸せになれそうですw



●Warm & Soft Clip

Alpha Comp-WarmSC

これらのパラメータは、音にアナログ・テイストを付加してくれます。
一括りにしていますが、もちろん個別にON/OFFを切り替え可能です。

・Warm
スイッチのON/OFFのみ。ONにすると、微かながらも効果的な「温かみ」を付加してくれます。
微かながらも効果的って…どこか矛盾している気もしますが、実際、そう言い表すのが的確に思えます(笑)
と言う事で、↑でのデモ音源の設定をそのままに「Warm」をONにしてみました。



「Warm」をON!(Mid・Side両方とも)



実に控え目なサチュレーションである(笑)
正直、パッと聴いた分には違いが分かり辛いかもしれませんw
ですが、確実に変化があります。
個人的な感覚なので当てになりませんが…高~超高音域がやや落ちて、中音域にサチュレーションが掛かる…っぽいです…?(笑)
今回の音源では、ベースの変化が感じられ易いかも。(やや太くなって、前に出てきている)

本当に僅かな変化なのですが、意外と効果がある機能です。
このほんわかした音が気に入っていまして、MIX・マスタリング問わず頻繁に使っていますw
ただし、多少クリアネスやエッジ感も損なわれるので、ケース・バイ・ケースでの使用をお奨めします(笑)


・Soft Clip
ピークに僅かな歪みを加える事により、自然なリミッティングを施しくれる機能です。
まぁ、特別珍しい機能というわけでもないのですが(笑)、このAlpha Compressorのソフト・クリップの音はかなり好きですw
サイン波で調べてみた所…強く掛かれば掛かる程、奇数倍音が増す様です。
と言う訳で、こちらもデモ音源をご用意しました。
ついでに、WarmもON(笑)



あまり強く掛かると、流石に歪みますので…ほどほどにw
僅かに音が立って、メリハリが付いていますね。(特にキックが分かり易い?)
これまた主観ですが(笑)、地味にこのソフト・クリップがAlpha Compressorのミソである気がしますw




以上、Alpha Compressorのご紹介でした。
……いつも以上に長くなってしまった……www

好き嫌いもあるかと思いますが、僕は相当に気に入っているコンプです!w
「BEST of Plugin Compressors 2013(マサシ脳内統計)」で、3位に入賞しました(笑)

~ BEST of Plugin Compressors 2013(マサシ脳内統計) ~

1位:???(後日、紹介予定)
2位:Oxford DYNAMICS
3位:Alpha Compressor
4位:VBC(Virtual Buss Compressors)
5位:Solera(こちらもまた後日)





…まぁ、いくら上位5位に入ってても、使わない時は全く使わなかったりしますので、順位付ける意味が無かったかも…w
ちな6位以降はWAVESがズラリと並ぶ模様(笑)
とにかく、Alpha Compressor…オススメの逸品ですよ!w


それでは、最後まで読んで頂き、ありがとうございましたm(__)m
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6 Comments

says..."管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2014.01.27 02:02 | | # [edit]
マサシ says..."Re: タイトルなし"
コメント、ありがとございます!

いえいえ…内容が濃い様に見えて、”変に回りくどい言い方”と”拙いデモ音源”で文章量を稼いでいるだけです…(笑)
ですが、そんな記事も情報の足しにして頂けたならば光栄です!(`・ω・´)
まだまだ紹介するプラグイン・音源等が多くございますので、これからもよろしくお願いします!w

本当、プラグインばかり買っていて、お金がヤバいかも…(苦笑)
テニプリ破産ならぬ、プラグイン破産しない様、お互い気を付けていきましょう!w
2014.01.27 13:57 | URL | #- [edit]
素人 says...""
このコンプの可変レシオをオンにしてアタック最速リリース最速にするとスレッショルドを触らなくても
勝手にピークを潰してくれるのですがこれを多段でかけてノリ波形にする…なんてことを考えたのですがどうでしょうか?
理屈では他のコンプよりも丁寧にピークを潰すことになるんでしょうか?
このコンプ難しいのでアドバンスください!
ソフトクリップは使いません
2015.01.20 12:12 | URL | #- [edit]
マサシ says..."Re: タイトルなし"
>(素人とは言っていない)素人さん

コメント、ありがとうございます!(笑)
返信が遅くなってしまい、申し訳ありません…w

実は僕も、このAlphaについては全然使いこなせていないと感じています(苦笑)
やや特殊なコンプレッサーな所為か、いまいちどういう構造になっているのか…w
特に、フィード・フォワードの仕組みが謎です(笑)
記事内では可変レシオになる…と書きましたが、どうも違う気がするんですよねぇ…w

選択するレシオ値に依って、コンプレッション具合が変動するのは分かるのですが、それが動的な動作をするのか…?と問われれば「(´・ω・`)?」ですw
このモードでは、アタック値が数値上の約2倍に変わるとの事なので、リミッター的な強いコンプレッションを施したい時に用いるものなのでしょうか…?w

試しに、素人さんの仰る方法を自分でも実践してみました。
う~ん…他のコンプ多段掛けで海苔波形にするよりは、流石にAlphaの方が綺麗に感じますね。
ただ、アタック最速/リリース最速だと、やはり「詰まった感じ」も見受けられます。
アタック・リリース・レシオの具合に依っては、その辺りもかなり解消されますが…やはり、一筋縄ではいきませんね、このコンプはw
SC・EQ等の機能を併用して低域に掛からない様にしたら、かなりナチュラルな感じになりましたが…最下段にVoxengo『Elephant』を挿して、波形をリアルタイム表示で確認した所、意外とアタックを潰し切れていなかったり…w(レシオをもっと高くすれば良いだろうけど…w)


話はAlphaから逸れますが、可変レシオ…という事で、VSC-2のSoftモード2段掛けでも実験してみました。
僕の実験では、こちらの方がAlphaよりも自然な感じで海苔波形にしてくれます(笑)
アタック最長(30)/リリース最速 or Autoの2段掛けで試しましたが、これはかなりいけそうですw
Alphaも同様に、アタックとリリースの設定次第では、VSC-2よりも綺麗に仕上がるかもです。
音的には、Aplaの方が広がり?スケールの大きさ?みたいなのが感じられるので…w

う~ん…やはり難しいコンプレッサーですw
完全な海苔波形を目指さなければ(笑)、かなり自然に仕上げる事は出来るでしょうけど…w
とはいえ、かなり多機能なので、色々と弄り回せば、如何様にもなりそうな予感もしています(笑)
ちょっと僕もこれから研究してみますw
2015.01.26 22:31 | URL | #- [edit]
リットーリオ says..."Feed Forward機能について"
おはようございます。
いつもマサシさんのブログやツイッターで勉強させて頂いております。
リットーリオと申しますよろしくお願い致します。

初投稿で大変申し訳ないのですが…
Feed Forward機能の翻訳個所ですが、ひょっとしたら…ひょっとしたらですが逆では無いでしょうか?
前から取る(フィードフォワード)後から取る(フィードバック)と認識しておりました^^;

Feed Forward機能についてですが、マニュアルに記載されている図からも恐らくコンプの制御方式の違いを書いているのだと思います。
フィードフォワード方式のコンプはdbxやMpressor等多くのVCA系(Alpha Compressorのような例外有り)の新し目なコンプ
で、フィードバック方式の物はLA2AやUREI等の古いスタイルのコンプだったかと。
(間違っていたらすみません><)

という事でAlpha CompressorのFeed Forwardを押す事によって穏やかな掛かり具合からマサシさんが創造されていたようなカッチリしたサウンドに変わり限界を超えたリミッティングも可能になります。

SSL Channel CompressorがフィードフォワードでBus Compressorがフィードバック方式をとっているという事から、
トラックに挿す際はFeed Forwardを”押す”バスに挿す際はFeed Forwardを”押さない”というような感じで汎用的に使う事を目的につけられたのでは無いかと勝手に推察しております^^;

長々と適当な文章を書いてしまい申し訳ないです><
これからもマサシさんの新しい記事楽しみにまってますね♪
2015.08.27 07:15 | URL | #- [edit]
マサシ says..."Re: Feed Forward機能について"
>リットーリオさん

コメント、ありがとうございます!
こちらでははじめまして!ツイッターではお世話になっていますw

いえいえ!ご指摘、ありがとうございますm(__)m
この記事を書いた頃、フィード・フォワード&フィード・バックの事がさっぱり理解出来ず、適当な事を書いてしまいました…(苦笑)
最近、u-heのPresswerkを使い出して、ようやく理解が出来た所ですw
…しかし、動作原理は理解出来たものの、使い分け方が分からなかったので(笑)、リットーリオさんのお話は大変参考になりました!
なるほど、SSLはそういう風に分別されていたのですね…この説明、凄くしっくりきました!w
これからフィード・フォワード&フィード・バックの説明して!と言われたら、この例えで出そうと思いますw


いえいえ、こちらこそ適当な事を書いてしまって申し訳ありませんでした…w
あまりペースは早くないですが、気力が続く限り書かせて頂きますので、今後もブログ・ツイッター共によろしくお願いします!(^ω^)
2015.08.27 11:12 | URL | #- [edit]

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